こんにちは!
「糖尿病・甲状腺 加木屋たけうち内科」院長の竹内です!
本日5月25日は「世界甲状腺デー」です!
この投稿では「世界甲状腺デー」について紹介したいと思います!
- 「世界甲状腺デー」について知ることができる
- 日本における甲状腺疾患の現状について理解できる
- どんな時に甲状腺疾患を疑うかが理解できる
「世界甲状腺デー」について分かりやすく解説します♫
5月25日は「世界甲状腺デー」~甲状腺疾患を見逃さないために~
2008年に欧州甲状腺学会が「甲状腺の健康、甲状腺疾患治療の進歩の認識と理解を促進するための日」として、5月25日を「世界甲状腺デー」、5月25日~5月31日までを「世界甲状腺ウイーク」と制定しました。
日本甲状腺学会でもこの日・週間に甲状腺疾患啓発・検査推進の啓発運動を行っています。
ちなみに5月25日は、欧州甲状腺学会(European Thyroid Association)の設立記念日(1965年5月25日にローマで設立)が由来です。
日本の甲状腺治療の現状(未治療の甲状腺患者が多く存在)
甲状腺疾患は多様な症状を呈するために、他の疾患と誤認したり、認識されなかったりすることが多い疾患です。
日本の甲状腺疾患の罹患数は約500~700万人の推定されますが、実際に甲状腺疾患につき治療中の患者数は厚生労働省の調査において約45万人と考えられています。
未治療の甲状腺患者が多く存在していると考えられ、知らず知らずのうちに患者および一般市民の社会生活や日常生活の質の低下などに影響を及ぼしていると考えられます。
- 日本の甲状腺疾患の罹患数 約500~700万人
- 治療を要する患者 約240万人(推計)
- 実際に治療中の患者数 約45万人(推計)
参考文献・資料
浜田 昇:日本における甲状腺疾患の頻度と自然経過.Med Pract19:192,2002
浜田 昇:一般外来で見逃してはいけない甲状腺疾患の頻度.日医新報3740:22,1995
厚生労働省:人口推計(平成26年10月1日現在)
厚生労働省:平成26年患者調査
こんな症状があったら甲状腺ホルモン検査を
では甲状腺ホルモンの異常は、どういった症状の時に疑えばよいでしょうか?
ここでは甲状腺の基礎知識、ホルモンが乱れた場合の具体的な症状を解説します。
甲状腺の基礎知識
甲状腺はくびの前部、のどぼとけのすぐ下、空気の通り道である気管の前方にあります。
「蝶々」のような形をしています。
甲状腺はホルモンを分泌して体の調整をしています。車で例えるところ「アクセル」の働きです。
- 細胞の新陳代謝を高める
- 交感神経を刺激する
- 成長や発達を促す
甲状腺ホルモンが多くなると(甲状腺機能亢進症)
「アクセル」を踏み込み過ぎて、暴走している状態です
- 疲れやすい
- 暑がりで汗をかきやすい
- 動悸
- 息切れ
- イライラする
甲状腺ホルモンが少なくなると(甲状腺機能低下症)
「アクセル」をふめず、徐行運転の状態です
- 身体がだるく、やる気が出ない
- 寒がりで汗をかきにくい
- むくみやすい
- 皮膚の乾燥
- 便秘
上記に当てはまる方は一度甲状腺ホルモン検査をお奨めします。
女性のライフサイクルとも密接にかかわっています
月経不順が起こりやすくなります
流産が増加したり、胎児の成長に影響を及ぼしたりします。
不妊の原因にもなります。
育児ノイローゼのような症状が現れることもあります
更年期障害とよく似た症状が現れることもあります
年齢的なものかなって片付けずにホルモン検査をお奨めします。
シンボルマーク(当院甲状腺キャラ「こう蝶さん」)
甲状腺診療を積極的に行っていく当院においても甲状腺疾患の啓発・甲状腺検査の推進を積極的に行って参ります。
当院甲状腺マスコットキャラである「こう蝶さん」も、甲状腺疾患をもっと知ってもらいたいとの気持ちから誕生しました。
「こう蝶さん」を是非よろしくお願いします!
さいごに
「糖尿病・甲状腺 加木屋たけうち内科」は2022年5月6日に愛知県東海市加木屋町に開院しました。
知多半島地域甲状腺患者様に頼られるクリニックを目指して参ります。
甲状腺疾患の啓発の為、甲状腺についての情報発信を積極的に行っていきます。
応援どうぞよろしくお願いします!
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