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甲状腺外来
甲状腺外来のポイント
【学会認定の専門医】
日本内分泌学会認定 内分泌専門医です
【当日に結果が判明】
甲状腺ホルモン検査・甲状腺超音波検査ともに当日に実施可能です

甲状腺機能低下症

甲状腺癌
甲状腺の基礎知識

甲状腺の基礎知識
甲状腺はくびの前部、のどぼとけのすぐ下、空気の通り道である気管の前方にあります。
蝶々のような形をしています。
甲状腺の働き
甲状腺はホルモンを分泌して体の調整をしています。
甲状腺ホルモンの働き
① 細胞の新陳代謝を高める
② 交感神経を刺激する
③ 成長や発達を促す
車で例えるところ「アクセル」の働きです。
甲状腺が頑張りすぎてホルモンが過剰な場合を「甲状腺機能亢進症」と呼びます。
逆に甲状腺が頑張れなくてホルモンが低下する場合を「甲状腺機能低下症」と呼びます。
こんな症状がある場合は、甲状腺の病気かも?
くびの前部のはれ
一番多い症状がくびのはれ、すなわち甲状腺腫です。
鏡などを見て自分で気づくこともあれば、他の人に指摘されて発覚することもあります。
甲状腺の機能異常による症状
甲状腺のホルモンは、車で例えるところの「アクセル」です。
甲状腺が頑張りすぎてホルモンが過剰な場合が「甲状腺機能亢進症」
逆に甲状腺が頑張れなくてホルモンが低下する場合が「甲状腺機能低下症」です。
「甲状腺機能亢進症」の症状
アクセルを踏み込み過ぎて暴走している状態
・疲れやすい
・暑がりで汗をかきやすい
・動悸
・息切れ
・イライラする
「甲状腺機能低下症」の症状
アクセルが踏めず徐行運転の状態
・身体がだるく、やる気が出ない
・寒がりで汗をかきにくい
・むくみやすい
・皮膚の乾燥
・便秘
眼球突出
バセドウ病は目の症状が特徴的で、「眼球突出」をきっかけに受診する方もいます。
健康診断などの指摘
症状の自覚がなくても、健康診断や人間ドックで甲状腺のはれを指摘されたり、血液検査や超音波検査で異常が発見されることもあります。
女性のライフスタイルに密接に関わります

上記に当てはまる方は一度甲状腺ホルモン検査をお奨めします。
甲状腺の病気
甲状腺の病気は女性に多い疾患です。
健康な40歳以上の女性を対象とした健診で、約20%の方に甲状腺疾患が見つかったという報告もあります。
代表的な疾患は「甲状腺機能亢進症」「甲状腺機能低下症」「甲状腺腫瘍」の3つです。
甲状腺機能亢進症(代表疾患:バセドウ病)
甲状腺が頑張りすぎてホルモンが過剰な状態です。
例えると「一般道を100kmで暴走している」状態です。
脈が早い・疲れやすい・イライラ・汗が多い・月経の不順・手の震え・下痢・体重減少などの症状が生じます。
バセドウ病が原因のほとんどを占めます。
バセドウ病ってどんな病気?
・免疫の異常により甲状腺が自分勝手にホルモンを出しすぎてしまう病気です。
・有病率は1000人あたり0.2~3.2人と考えられています。
・女性に多い病気で、女性4人に対して男性1人の比率です。
・20歳代後半~30歳代前半の年代の方に最も多く出現します。
甲状腺機能低下症(代表疾患:橋本病)
甲状腺が頑張れなくてホルモンが低下している状態です。
例えると「一般道をノロノロと徐行運転している」状態です。
だるさ、元気が出ない、寒がり、汗をかきにくい、皮膚のむくみ、乾燥、便秘などが生じます。
代表的な疾患に橋本病(別名:慢性甲状腺炎)があります。
橋本病(慢性甲状腺炎)ってどんな病気?
・免疫の異常で、甲状腺がダメージを受けて、甲状腺ホルモンが出しづらくなるです。
・女性の5~10人に1人はこの病気だと考えられています。
甲状腺腫瘍
甲状腺腫瘍が大きくなると、首が腫れている感じを自覚することもありますが、無症状のことも多いです。
しこりと聞くと癌を心配されると思いますが、甲状腺腫瘍の多くは良性で治療が不要なものがほとんどです。
一部は悪性(がん)で、仮にその場合には手術が必要です。
甲状腺良性腫瘍
・腺腫
・嚢胞
・濾胞性腫瘍
・嚢胞性腫瘍
・混合性腫瘍
・腺腫様甲状腺腫
甲状腺悪性腫瘍(甲状腺がん)
・乳頭がん
・濾胞がん
・髄様がん
・小細胞がん
・悪性リンパ腫



甲状腺腫瘍の種類・良性悪性の判断は、経験を積んだ専門医であれば超音波検査である程度判別が可能です。
甲状腺の検査
血液検査
血液検査によって甲状腺の働きや、甲状腺の病気の原因を調べることが出来ます。
超音波検査(エコー検査)
痛みがなく負担が少ない検査です。
バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍を判断することができます。
良性の甲状腺腫瘍の場合は定期的なエコー検査を行い経過をみます。
甲状腺腫瘍に対する細胞診検査
甲状腺の腫瘍に針を刺して腫瘍の細胞を採取する検査です。
(必要な場合は提携医療機関に紹介します。)



当院では血液検査・甲状腺超音波検査が当日中に実施可能です。
治療方法
薬物療法
バセドウ病・橋本病は薬物療法が中心となります。
バセドウ病の場合は甲状腺ホルモンを抑える薬、橋本病の場合は甲状腺ホルモンを飲んで、血液中のホルモン量を適正な状態にコントロールします。
定期的な血液検査を行いながらお薬の量を調整します。
多くのケースで病気のコントロールでき、健康な人と変わらない生活が可能です。
薬は長い期間飲む必要がありますので、自分の判断で薬の服用を止めないように注意しましょう。
(※薬物療法でコントロールが困難な場合、手術・放射線治療が必要です。その場合対応できる医療機関を紹介します。)
放射線療法
薬物療法で治療困難なバセドウ病に対しては放射線療法をお奨めします。
手術療法
悪性の甲状腺腫瘍(甲状腺がん)、良性の甲状腺腫瘍でも一部のケース(甲状腺腫瘍の大きさや自覚症状)、薬物療法で治療困難なバセドウ病については手術療法が必要です。