昨年2021年2月5日に発売された経口のGLP1受容体作動薬;セマグルチド(商品名:リベルサス®)ですが、発売直後は2週間処方しかできませんでしたが、2021年12月1日ついに長期処方が解禁されました!
今後主治医の先生からリベルサスを勧められる方が確実に増えます。
そんなみなさんに向けて、リベルサスの効果・特徴につき糖尿病専門医が分かりやすく解説します!
- リベルサスの特徴を理解できる
- リベルサスの飲み方の注意点が理解できる
- リベルサスの効果が理解できる
注射に抵抗がある方には朗報だね!
そうなんです!
ただ飲み方に特徴があり注意が必要です。
早速解説していきます!
リベルサスについて
基本情報
商品の名前 | リベルサス® |
成分の名前 | セマグルチド |
薬の量 | 3mg 7mg 14mg |
どんな人に使用できる? | 2型糖尿病 |
使い方 | 開始量3mg 維持量7mg 治療強化量14mg |
飲み方 | 起床後に120ml以下の水とともに服用 30分間は飲食禁止 |
薬の値段 | 143.2(3mg)・334.2(7mg)・501.3円(14mg)(10割負担の場合) |
半減期 | 9時間(40mgの高用量投与時データ) |
飲むインクレチン!?
これまで登場してきたGLP-1受容体作動薬は注射しかありませんでしたが、リベルサスはなんと飲み薬!!
以前紹介したオゼンピック注と同じ成分(セマグルチド)ですが、リベルサスはその飲み薬Ver.です。
タンパク質であるセマグルチドは、分子量が大きいことから消化管で吸収されずらく、胃の分解酵素により分解されてしまうため、飲み薬での投与は難しいと考えられていました。
どうやって飲み薬にすることが出来たのでしょうか?
ここで新たに開発されたのが吸収促進剤「SNAC」です。
「SNAC」は胃でのタンパク質分解からセマグルチドを守り、吸収を促進し注射薬の飲み薬化を可能にしたのです!
注射が心理的に受け入れられない方にとっては朗報です!
将来「飲む」インスリンも登場するかもね!?
このSNACの技術を持ってしても実は薬の1%しか吸収されません。投与量の細かい調整が必要なインスリンの飲み薬化はまだまだ難しいと言われています。ただこの薬剤の誕生を皮切りに、吸収促進剤も進化していくと思います。将来的には「飲む」インスリンにも期待したいですね。
リベルサスは飲み方に注意が必要!
ポイント
① 空腹時に服用
② コップ1杯の水(約120ml)と服用する
③ 服用後、最低30分は飲食禁止(可能なら60分)
まず第一にこの薬は空腹状態で服用する必要があります。食事を摂取してしまうと胃酸が分泌されてしまい、先程説明したSNACがうまく作用しなくなってしまうからです。
飲水量と、服用後の飲食についても注意が必要です。次の表は健康男性被験者を対象に1日1回リベルサス10mgを10日間反復経口投与したときの血中濃度を投与後絶食時間、飲水量別に表にしました。
飲水量:50mlの場合
投与後の絶食時間 | 薬の血中濃度の合計(AUC 0-24h) |
---|---|
15分 | 254.9±227.98 |
30分 | 422.0±220.57 |
60分 | 439.6±243.87 |
120分 | 685.9±333.89 |
飲水量:120mlの場合
投与後の絶食時間 | 薬の血中濃度の合計(AUC 0-24h) |
---|---|
15分 | 221.7±140.06 |
30分 | 338.5±114.95 |
60分 | 634.9±517.68 |
120分 | 668.6±333.13 |
次の表は健康男性被験者を対象にリベルサス10mgを1回のみ経口投与したときの血中濃度を飲水量別に表にしました。
飲水量 | 薬の血中濃度の合計(AUC 0-24h) |
---|---|
50ml | 171.8±114.8 |
240ml | 129.3±142.0 |
まず薬を服用時の飲水量に関してです。飲水量は50ml・120mlともに大差ないことがわかります。別の検証で飲水量を240mlにしたところ効果が落ちてしまったことから、飲水量は120mlまでは大丈夫のようです。
続けて薬服用後の絶食時間についてです。絶食時間が60分くらいまでは血中濃度が上昇しますが、120分まで待っても60分間と比べて血中濃度は大差がありません。メーカー推奨は服用後30分飲食禁止となっていますが、可能であれば60分間まで待つとより効果が期待できるのでは個人的に考えています。ただ服用後に60分飲食禁止はなかなかに大変なので現実的な線で30分に落ち着いたのかなーって印象ですね。
朝ごはん直前まで寝ている方には合わないかも。。
リベルサスの効果
リベルサスの臨床試験の結果をみていきましょう!
臨床試験のざっくり概要はこちら
リベルサスの臨床試験はPIONEER1~12まで壮大な試験を行っています。
試験名 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
PIONEER1 | 【リベルサスの純粋な実力判定】 食事療法のみの2型糖尿病患者に投与 リベルサス(3, 7, 14mg) vs プラセボ(偽薬) | HbA1c・体重改善度とも非常に高い。 3→7→14mgと量を増やす毎に効果が上昇した。 |
PIONEER2 | 【SGLT-2阻害薬との対決】 メトホルミンで治療中の2型糖尿病患者に投与 リベルサス(14mg) vs エンパグリフロジン(25mg) (エンパグリフロジン=ジャディアンス) | HbA1c改善度:リベルサス14>エンパグリフロジン25 体重改善度:リベルサス>エンパグリフロジン25 |
PIONEER3 | 【DPP-4阻害薬との対決 】 メトホルミン等で治療中の2型糖尿病患者に投与 リベルサス(3,7,14mg) vs シタグリプチン(100㎎) (シタグリプチン=ジャヌビア/グラクティブ) | HbA1c改善度: リベルサス14>リベルサス7≒シタグリプチン100>リベルサス3 体重改善度: リベルサス14>リベルサス7>リベルサス3>シタグリプチン 100 |
PIONEER4 | 【GLP-1受容体作動薬との対決】 リベルサス(14mg) vs リラグルチド1.8㎎ (リラグルチド=ビクトーザ) | HbA1c改善度 リベルサス14≒リラグルチド1.8 体重改善度 リベルサス14>リラグルチド1.8 |
PIONEER5 | 【軽度腎機能障害患者での評価】 リベルサス(14mg) vs プラセボ(偽薬) | 腎機能が悪い人でも問題なし! |
PIONEER6 | 【心血管アウトカム試験 (CVOT)】 リベルサス(14mg) vs プラセボ(偽薬) | 心血管系に悪い影響なし |
PIONEER7 | 【DPP-4阻害薬との再戦(2回目)】 リベルサス(3~14mg)vs シタグリプチン100㎎ ※リベルサスの容量は自由に変更可能 | HbA1c改善度: リベルサス>シタグリプチン100 体重改善度: リベルサス>シタグリプチン 100 |
PIONEER8 | 【基礎インスリン使用中患者における評価】 基礎インスリン治療中の2型糖尿病患者に投与 リベルサス(3, 7, 14mg) vs プラセボ(偽薬) | インスリン治療中の患者への上乗せ効果高い! |
PIONEER9 | 【日本人データ:リベルサスvsビクトーザ】 飲み薬1剤or食事療法のみの2型糖尿病患者に投与 リベルサス(3, 7, 14mg) vs リラグルチド0.9mg | HbA1c改善度: リベルサス14>リベルサス7≒リラグルチド0.9>リベルサス3 体重改善度: リベルサス14 >リベルサス7 >リベルサス3>リラグルチド0.9 |
PIONEER10 | 【日本人データ:リベルサスvsトルリシティ】 飲み薬1剤or食事療法のみの2型糖尿病患者に投与 リベルサス(3, 7, 14mg) vs デュラグルチド0.75mg (デュラグルチド=トルリシティ) | HbA1c改善度: リベルサス14>リベルサス7≒デュラグルチド0.75>リベルサス3 体重改善度: リベルサス14>リベルサス7>リベルサス3>デュラグルチド0.75 |
HbA1c改善効果
ここでは日本人を対象にしたPIONEER9とPIONEER10の結果を紹介します。
どちらも日本人を対象とした臨床試験で、飲み薬1剤or食事療法のみの2型糖尿病患者に投与しています。
PIONEER9ではリベルサス(3,7,14mg)とビクトーザ0.9mgとの比較、 PIONEER10ではリベルサス(3,7,14mg)とトルリシティ0.75(週1回)との比較試験です。
結果は、リベルサス7mgとビクトーザ0.9mg、リベルサス7mgとトルリシティ0.75mgがほぼ同等の結果、リベルサス14mgは最も強力との結果になりました。既存のGLP1受容体作動薬に負けていないことが分かります。
体重改善効果
続けて体重改善効果です。
リベルサス7mgはビクトーザ0.9mgやトルリシティ0.75mgよりも体重改善効果が強い結果に、14mgになると更に体重改善効果に差がつきました。
さすがセマグルチド!オゼンピック注の驚異的な体重減少効果同様、飲み薬でも他を圧倒しています!
まとめると
血糖改善度
リベルサス7mg≒ビクトーザ0.9mg≒トルリシティ0.75mg
もちろん飲み薬の中では最強
体重改善度
リベルサス>ビクトーザ>トルリシティ
飲み薬の中でもSGLT2阻害薬よりも強い
注射薬はこれから不要なのかな?
そんなことは決してありません。
過去に紹介した同じ薬の注射薬(オゼンピック)のがさらに強力です。
また週1回の注射薬は好きな時間に打てばOK。
毎日起床時に服用しその後30分飲食禁止が必要なリベルサスは、飲む人を選ぶ薬だと思います。
リベルサスの注意点
効果は凄く良いのはわかりましたが、肝心なのはちゃんと継続して使用できるかです。服用時の注意点もしっかり確認しましょう!
消化器症状(胃もたれ・下痢・便秘)
GLP-1受容体作動薬は胃腸障害の割合が比較的多い薬剤です。注射薬のセマグルチド(オゼンピック)でも大きな懸念事項でしたが、経口薬のリベルサスでも当然のこの副作用が比較的多く出現します。
3mg・7mg・14mgの3規格ありますが、副作用を見ながら慎重に服用する量を増やしていきます。
低血糖
リベルサスを単独で使用する場合には低血糖のリスクは比較的低い薬と言われています。
ただこの薬を勧められる方は、他のお薬も既に使用されている方が多いと思います。他の薬と併用している場合には低血糖が出現するリスクが高まります。特に、インスリン・SU薬を服用している方は(この薬を追加する場合)予めインスリンの単位数やSU薬の量を減量することをお勧めしています(主治医先生にしっかり聞いておきましょう)。
SMBG(血糖自己測定)を行っている方はこの薬が追加になった後は細めに血糖測定をしてみましょう!
薬価
1錠あたりの価格は143.2(3mg)・334.2(7mg)・501.3円(14mg)(10割負担の場合) と比較的薬価が高い薬剤です。
注射薬は高いとイメージを持たれると思いますが、リベルサス1錠の価格は他のGLP1受容体作動薬の注射薬と比べても同等レベルです。
ただ糖尿病治療はなるべく合併症が出ていない早期から積極的に行うことが望ましいです。合併症が出現すると、それに掛かる費用/時間/労力・生活の質の低下等が非常に問題になります。
健康に長生きするためには積極的な治療を心がけましょう!
まとめ
リベルサス錠の特徴
- 2021年12月1日に長期処方解禁されたリベルサスは飲むタイプのGLP-1受容体作動薬
- 従来は注射で投与する必要があったが、SNACという特殊な技術で飲み薬化が可能になった
- 飲み方に注意が必要(①空腹状態 ②コップ1杯120mlの水分と一緒に ③服用後30分、できれば60分間は飲食禁止)
- 既存の注射薬、飲み薬と比べても血糖改善効果・体重減少効果がかなり高い
- 同じ薬の注射製剤(オゼンピック)のが流石に強い効果(過去投稿より)
- 副作用や薬価等も注意しよう
全ての方にお勧めはできませんが、注射薬に抵抗がある方には非常に期待が持たれる薬剤だと思います!
飲み方が色々ポイントがあるから、しっかり覚えて間違えずに飲もうね!
糖尿病治療薬は今回のリベルサスの他、ぞくぞくと新薬が登場しています。これまで治療に難渋していた患者さんも生活面でのサポートを行いながら、適切な治療法を行えば血糖コントロールが可能になるケースが確実に増えてきています。
当院「糖尿病・甲状腺 加木屋たけうち内科」でも、皆さんの糖尿病ライフを豊かなものにするために日々より良い治療を提案していきたいです!
2022年5月に愛知県東海市(南加木屋駅前)に開院予定です、引き続き応援宜しくお願い致します!
コメント
コメント一覧 (8件)
はじめまして。リベスサスの内服薬をダイエット目的で飲みたいのですが、バセドウ病を患っています。
バセドウ病ですと、こちらは飲むことは出来ませんか?
回答の方よろしくお願いします。
ニナさん
こんにちは、投稿をご覧頂きありがとうございます。
バセドウ病のコントロールが出来ており甲状腺の働きが正常に回復しているようでしたら、リベルサスの服用は可能です。
(逆に甲状腺の働きが正常でない場合はリベルサスの服用はお勧めしません。まずは甲状腺の治療を優先してください。)
ただダイエット目的での安易なリベルサスの服用自体は、私自身はお勧めはしていません。
「GLP-1ダイエット」と評して美容系クリニックを中心にリベルサスによる減量治療が昨今すすめられておりますが、その風潮を糖尿病専門医としてはやや危惧しています。
投稿でも紹介した通り減量効果は間違いないお薬ではありますが、糖尿病でない方への使用については安全性への懸念がある為です。
糖尿病治療薬ですので(頻度は少ないものの)低血糖の危険性があります。
また先日リベルサスを含めたGLP-1受動態作動薬による胆道系疾患が重大な副作用に含まれました。(リンク先は以下の通りです。)
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=74355
医療者の考えとして「治療による有用性」と「その薬の副作用」を天秤にかけて前者が上回ると判断した場合にその治療選択を患者さんにおすすめします。
糖尿病患者さんであれば「治療の有用性」が大きいのですが、糖尿病ではない方となるとそれが小さくなるため、どうしても慎重にならざるを得ません。
もしリベルサスの服用を行うのであれば副作用の確認ができる医療機関での治療をお勧めします。
バセドウ病の治療後は、(代謝が正常に戻るものの食欲が元に戻らない為)どうしても体重が増加しやすく身体の変化に悩まれる時期かもしれません。
主治医の先生に相談しながら是非体重コントロール頑張って下さいね。
たけうち院長様
ご丁寧な返信に大変感激致しました!
ありがとうございます!
現在メルカゾールを毎朝1錠服用していますが、正常でないから服用しているんですよね。
先生の
>>>医療者の考えとして「治療による有用性」と「その薬の副作用」を天秤にかけて前者が上回ると判断した場合にその治療選択を患者さんにおすすめします。
こちらを読んで、私はまさに後者だなと^^;
今はバセドウ病をしっかり治療して、薬に頼らず少しずつ食事をコントロールしてダイエットしてみたいと思います!
ありがとうございました(^^)
ニナさん
丁寧なお返事ありがとうございます。
>現在メルカゾールを毎朝1錠服用していますが、正常でないから服用しているんですよね。
分かりづらい表現で失礼しました、誤解のないように補足させてください。
「薬を服用している=甲状腺機能が正常ではない」ではありません。
甲状腺ホルモン値(血液検査項目でいうTSH/FT4など)が正常範囲であることを、”甲状腺機能が正常に回復”と表現しています。
バセドウ病の治療はメルカゾール3錠からスタートし甲状腺機能が正常に回復してきたら減量していきますので、1錠の服用が続いているのであれば甲状腺機能が正常になっていると推察します。
ただリベルサスの服用自体の私の考え方に違いはありません。
糖尿病以外の方に敢えて私がお勧めする場合としては、高度の肥満による身体/日常生活の影響が強い場合(例:歩行ができない、睡眠時の無呼吸、支える膝が悲鳴をあげている、高血圧などの生活習慣病の合併)があります。
ニナさんに関してはおそらく上記に該当はされないかと思います。
まずは仰る通り、生活面の改善から頑張ってみて下さい!!
シゲと申します。
私は2.5年前メタボリックとアレルギー検査をした場合ほぼ脂質体であり血中もドロドロでHbA1cも9.8%でした。その時は糖尿病なんてと考えが甘く薬と適当な食事,運動で1年くらいで63kgまで下げその後の検査でもHbA1cは5.2%まで下がりました。それを見て私はまた考えが甘くなり,こんなもんで良いんだと思ってしまいその矢先コロナの関係で免疫が弱いのでと外出厳禁(現在外出,運動事故判断)となり引き篭もりが一般生活になってしまいました。その後睡眠障害がある私は眠剤を服用した後記憶無く近所のコンビニで甘い物や食事制限も考えず無意識で夜中食してしまい,体重,血中濃度,中性脂肪,内臓脂肪がリバウンドし血糖スパイクを起こし高低血糖を繰り返し,現在68kgお腹が出てデニムもW38→W28→W30くらいにまでなってしまいました。担当先生からGLP-1(ビクトーザ)を勧められ,現在2/14よりリベルタス3mgとビクトーザ0.9mgを服用,接種を朝一空腹時に同時に服用,接種して60分飲食して降りませんが同時に服用接種しても大丈夫なんでしょうか?
現在リベルサス7mg+ビクトーザ0.9mgです。
担当先生は軽運動で食事制限は掛けてね。と言われただけで服用接種時間の説明はありませんでした。リベルサスは6〜7時間で効能が切れると書いてありましたので,個人的考えで例えば朝一リベルサス7mg。お昼にビクトーザ0.9mgを分けて服用接種する事は可能なのでしょうか。
申し訳ございませんがご教授下さいますよう,
よろしくお願いします。
シゲ 様
コメントありがとうございます。
>担当先生からGLP-1(ビクトーザ)を勧められ,現在2/14よりリベルタス3mgとビクトーザ0.9mgを服用,接種を朝一空腹時に同時に服用,接種して60分飲食して降りませんが同時に服用接種しても大丈夫なんでしょうか?
現在リベルサス7mg+ビクトーザ0.9mgです。担当先生は軽運動で食事制限は掛けてね。と言われただけで服用接種時間の説明はありませんでした。リベルサスは6〜7時間で効能が切れると書いてありましたので,個人的考えで例えば朝一リベルサス7mg。お昼にビクトーザ0.9mgを分けて服用接種する事は可能なのでしょうか。
リベルサス・ビクトーザともに同じGLP-1受容体作動薬になります。
同じGLP-1受容体作動薬を併用することはせず、より効果を求める場合にはどちらか一方の薬の容量を増やす(もしくはオゼンピックへの切替)のが現時点での私の考えです。
担当の先生のお考えもあってのことかと思います、まずは担当の先生に確認して頂くことが肝要と思います。
療養頑張ってくださいね。
はじめまして。
現在、橋本病でチラージンを62.5μg服用しています。
その他、健康状態は問題ないのですが、リベルサスの服用は可能でしょうか?
あきさん
こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
>>現在、橋本病でチラージンを62.5μg服用しています。
その他、健康状態は問題ないのですが、リベルサスの服用は可能でしょうか?
GLP-1受容体作動薬の橋本病に対する影響はまずないことから、リベルサスの服用自体は可能です。
ただ仮にあきさんが糖尿病でないのでしたら、糖尿病専門医の立場としてリベルサスの服用はお勧めしていません。
糖尿病でない橋本病の方へのリベルサスの服用は安全性が示されていないためです。
昨今美容業界を中心に安易にGLP-1ダイエットなる適応外使用が薦められている風潮がありますが、私の立場として反対の立場です。
処方される先生と十分に相談した上でご検討くださいね。