自己流では難しかった減量に「医療」という選択肢を。科学的根拠に基づく肥満症治療(自由診療)、はじまります。

こう蝶さん

ダイエットしてるのに最近どんどん体重が増えているの。

院長

肥満症に困る患者さんを対象に肥満症外来(自費診療)を開設します!

肥満症は、美容の問題ではなく
医療で向き合うべき疾患です。

私たちは、医学的根拠に基づいた減量治療を提供し、健康寿命をのばす“本質的な変化”をサポートします。

2025年8月より肥満症外来(自由診療)を開設します。ご興味がある方はぜひご参照ください。

目次

肥満症治療の新しい治療選択肢

減量を試みても体重が増加してしまう、肥満による健康障害(高血圧・脂質異常・無呼吸・腰/膝/股関節の痛み)が生じている、そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

糖尿病治療薬「オゼンピック」「マンジャロ」の副次的な減量効果が注目を浴び、現在「GLP-1ダイエット」と評した適応外使用が蔓延しています。本来不要であるはずの美容目的での不適切投与、高額な料金設定、重篤な副作用の管理不足、本来必要な糖尿病を持つ方への流通遅延など、糖尿病専門医としてこれまでの事象に遺憾の念を抱いておりました。

最近、日本でも肥満症治療薬「ウゴービ」が承認され、新たな治療オプションとして注目されています。ウゴービは糖尿病治療薬「オゼンピック」と同じ薬剤であり、著明な減量効果が認められる薬剤です。

しかしながらウゴービの保険診療は現状大きく進んでいないのが実情です。

(大学病院や総合病院等の)教育認定施設のみしか認可されていない、②薬物療法は最低半年間の栄養相談後からしか開始できない、③一度中止した場合には再度半年の栄養相談の実施が必要、など保険で肥満症診療を受けるためのハードルが非常に高いことがその理由と考えられます。社会保障費の近年の増大を考えると、保険診療への条件緩和の見通しは明るくありません。

多忙で総合病院の定期的な通院が難しい方、できるだけ早期より薬物治療を始めたい方のために、当院では自費診療(適用内処方)という新しい選択肢としてウゴービによる肥満症外来を開始することにしました。(同成分薬剤「オゼンピック」の)使用経験が豊富な専門医医学的根拠に基づき適切な診療を行います。

肥満症外来(適応内・自由診療)スタート

当院の肥満症外来
  • 国が認めた基準を遵守した中での
    「ウゴービ」の適応内処方
  • 診療経験豊富な専門家の診察に基づいた
    安全な治療計画
  • 半年間の栄養相談を待たずに治療開始可能
  • 時間的制約がある方にも柔軟な対応が可能
  1. 専門家による治療サポート
    肥満症治療に精通した糖尿病・内分泌代謝の専門医/医療スタッフが診療を担当します。
    初診時には現在の健康状態を詳しく評価し、ウゴービ治療の適否を判断します。
    治療開始前に薬のリスクや副作用についても丁寧に説明し、安心して治療を受けていただけるよう努めます。
  2. 副作用チェックと安全管理
    治療中は毎回の診察で体調変化や副作用の有無を確認します。
    必要に応じて血液検査を行うなど、安全面に最大限配慮しています。
    万が一副作用が強い場合は、用量調整や一時中止など迅速に対応し、無理のない範囲で治療を継続します。
  3. 栄養士による食事サポート
    希望される方には、管理栄養士による栄養指導・食事カウンセリングを受けられます。
    日々の食生活の改善やリバウンド防止のために、プロの視点からアドバイスいたします。
    薬物療法とあわせて生活習慣を見直すことで、より効果的かつ健康的な減量を目指しましょう。
    (※栄養相談は自由参加・別途料金となります)。
スクロールできます
項目当院美容系クリニック総合病院
自費/保険自由診療自由診療保険診療
(※厳格な条件あり)
適応適応内処方適応外処方が多い適応内処方
価格良心的高額な傾向安価(保険診療)
医師糖尿病・内分泌代謝科専門医専門医ではない専門医
サポート注射手技指導あり
栄養相談が適宜可能
処方のみ
注射手技指導・栄養相談などはない
栄養相談が毎度必須
開始までの流れ早期に治療開始可能即日処方が多い最低半年以上の食事運動指導が必要
治療の継続性自由自由期間限定(最長68週間)
中止後半年間は治療再開が原則できない
安全性安全性重視副作用の対応ができない標準治療
対象となる患者さん時間や通院の制約があるが適応に該当する方自費で早期に治療を望む方条件を満たし保険適用を希望する方
医療機関ごとの特徴
こんな方におすすめです
  • 🍀 信頼できるクリニックで治療を始めたい方
  • 🏥 総合病院への定期通院が困難な方

治療対象となる方

以下の条件に該当する方が当院対象です。
国の適応と同条件としています。

当院の治療対象
  1. 肥満でなく肥満症である。
  2. 高血圧・脂質異常症・糖代謝異常*を有す
  3. 食事療法・運動療法を実践しても
    体重がコントロールできない
  4. 以下どちらかを満たす
    • BMI 27以上かつ
      2つ以上の肥満関連の健康障害を有する
    • BMI 35以上

*糖尿病を持つ方は糖尿病治療薬「オゼンピック」「マンジャロ」を提案します。

当院では定められた上記適応を厳守します。
美容目的の不適切使用外使用は行いません。


「肥満」と「肥満症」の違い

「肥満」肥満症は、似て非なるものです。

  • 肥 満 : BMI25以上で体重が多い状態
    (医学的にはまだ病気ではない)
  • 肥満症 : 肥満により健康障害がある状態
    (病気と判断される)

肥満関連の健康障害とは

肥満関連の健康障害
  1. 糖代謝異常
  2. 高血圧症
  3. 脂質異常症
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞
  7. 脂肪肝
  8. 月経異常・不妊
  9. 睡眠時無呼吸症候群
  10. 運動器疾患(腰・膝・股関節の痛みなど)
  11. 肥満関連腎臓病

BMIとは肥満度を表す体格指数

BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。

高精度計算サイト
BMIと適正体重 身長と体重から肥満度を示すBMIと適正体重を計算します。

使用薬剤(ウゴービ注)について

GLP-1受容体作動薬(セマグルチド)という薬です、もともと2型糖尿病の治療薬「オゼンピック/リベルサス」として開発されました。2023年に日本でウゴービという名称にて肥満症治療薬として承認されており、週に1回のペン型注射で体重減少効果を発揮します。この薬は食欲を抑え、満腹感を持続させることで食事の量を自然に減らし、無理なく減量を促す働きがあります。

ウゴービの体重減少効果【STEP6試験】

ウゴービの体重減少効果の理由
  1. 満腹感を高め空腹が感じにくくなる
    (視床下部・脳幹の食事摂取の 恒常的調整 に関与する領域に直接作用)
  2. 高脂肪食や甘いものへの欲求や嗜好の低減
    (中脳・視床・扁桃体の食事摂取の 報酬系調整 に関与する領域に直接/間接的に作用)
  3. 胃の蠕動運動を低下させる
    (胃に直接作用して 蠕動運動を低下 させることで食欲を抑制する)

ウゴービ1.7/2.5mgの効果は、国際的な臨床試験「STEP6試験」によって証明されています。投与後徐々に増量して68週間経過した後、1.7mg群にて-9.6%、2.4mg群にて-13.2%の体重減少度を認めます。STEP6試験においては低用量の減量効果は示されていないため、0.5/1.0mgのデータは同じ薬剤であるオゼンピックのデータ「SUSTAIN-JP試験」です。

スクロールできます
ウゴービ量 (mg)100kgの人ならSTEP6試験SUSTAIN-JP試験
0.25
0.5平均3.5kg減-3.5(%)
1.0平均5.8kg減-5.8(%)
1.7平均9.6kg減-9.6(%)
2.4平均13.2kg減-13.2(%)

ウゴービの注意点について

注意点として最も多いのが吐き気です。副作用というよりも治療による薬理作用の一つです。

うまくこの症状を乗り切るコツについて以下ブログで紹介しています。

その他、便秘下痢などの副作用もあります。副作用が強い場合には、薬の量を調整したり治療を中止します。

また非常に稀ではありますが重い副作用として胆のう炎膵炎などがあります。これらの副反応を正しく判断できる医療施設での治療をお勧め致します。

費用について

内容費用(円)
初回
カウンセリング
5,500
(糖代謝・高血圧・脂質異常症にて当院通院中の方は無料)
ウゴービ(0.25mg) 
2週間お試しプラン
8,800
ウゴービ(0.25mg) 
4週間
16,500
ウゴービ(0.5mg) 
4週間
22,000
ウゴービ(1.0mg) 
4週間
33,000
ウゴービ(1.7mg) 
4週間
44,000
ウゴービ(2.4mg) 
4週間
55,000

※すべて自費でのお支払いとなり、保険は適用されません。

一度ご自宅にお持ち帰り頂いた薬剤については(薬物の保管状況が不明であることから)返金対応は致しかねます。

治療の流れ

STEP
ご予約(8月1日から開始予定)
ご持参頂く書類
  1. 健康保険証もしくはマイナ保険証
  2. お薬手帳(お持ちの方)
  3. 過去の血液検査検査等の結果・血圧手帳など(お持ちの方)

状況により保険診療をお勧めすることがございます、(1)をご持参ください。

当院の肥満症外来治療対象かどうかの確認のため(2)(3)を(お持ちの方は)お持ちください。

STEP
初回カウンセリング
  1. スタッフによる治療適応の確認
  2. (適応が不明瞭な方は)血液検査を実施
  3. 医師による診察
  4. 看護師による注射手技・治療の方法の説明
  5. スタッフによる治療の注意点等の説明
STEP
治療開始

ウゴービはご自身でご自宅で行う注射治療です。

ウゴービによる治療は、低用量から開始して徐々に増量していきます。これは副作用を軽減し、安全に薬に慣れていただくためのステップです。

副作用がご心配な方は以下ブログを参照してください。

副作用が心配な方でいきなり4週間分もお薬を貰うことに抵抗がある方に「2週間お試しプラン」も用意しています。

STEP
定期フォローアップ

ウゴービ注射を以下の用量で段階的に増量します。

「0.25 → 0.5 → 1.0 → 1.7 → 2.4mg
(最低1ヶ月ごとに増量)

副作用のチェックや効果の評価を行い、必要に応じて用量の調整を行います。

患者様の体調や副作用の状況に応じて、増量のペースや最終的な維持量は柔軟に調整します。

無理のないペースで進めますので、ご安心ください。


よくあるご質問(FAQ)

保険は適用されますか?

いいえ、自由診療です。
当院では総合病院での6ヶ月の栄養相談の待機時間を待てない方、総合病院への平日午前中の通院が困難な方を主な対象としています。

副作用が生じた場合はどうなりますか?

同じ薬剤の使用経験が豊富な医師が対応しますのでご安心ください。

適応内処方となるため、副作用が生じた場合においても国の制度(医薬品副作用被害救済制度)により救済されます。

美容目的で処方は受けられますか?

いいえ。

当院では肥満症に悩む方に適応内処方を行います。
安全性が確立されていないため、当院では美容目的での処方は致しません。

針の痛みが心配です。

極細の針であり痛みは少ないと考えます。

針の痛みが心配な方は以下を参考にしてください。

副作用の対策、注意点はありますか?

以下ブログ記事を参考にしてください。

流通・品質は問題ありませんか?

製薬会社から流通の問題は生しない(保険診療の患者さんに迷惑にならない)ことを確約を得ております。

当院での肥満症外来を承認いただいた上で信頼できる薬剤卸メーカーから納品頂いています。

治療を受けるだけで痩せますか

いいえ。

臨床試験においても食事療法を受けている方が対象となっています。

注射を打つだけでは減量効果は満足に得られません。

「食事運動を頑張っている方の背中を押す治療」とお考えください。

当院では栄養相談(【有料】肥満症開設後しばらくの期間は無料で実施予定)を適宜行うことが可能です。

どれくらいの期間使用すれば体重が落ちますか?

少量から開始して体調を見ながら1ヶ月毎に徐々に増量を行います。

徐々に減量効果をお感じになれますが、目立った減量効果を実感できるのは半年程経過後になると思います。

臨床試験の結果は、68週間後のデータとなります。

目標体重に達したらすぐに中止してもよいですか

いいえ。

急な中止はリバウンドのリスクとなります。

医師と相談しながらゆっくりと漸減中止(もしくは少量で維持する)をお勧めします。

以下は同効薬剤の中止後の成績をまとめたブログ投稿になります。


おわりに

肥満症は、美容の問題ではなく
医療で向き合うべき疾患です。

私たちは、医学的根拠に基づいた減量治療を提供し、健康寿命をのばす“本質的な変化”をサポートします。

いまの体を変えることは、未来の自分への投資です。

一緒に、健康的な生活への一歩を踏み出しましょう!

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