リブレ２の自費診療スタート【国が定める選定療養制度】

当院は持続血糖測定システム「 フリースタイルリブレ２」（以下リブレ２） を積極的に活用して糖尿病診療を行っています。

ご自身の血糖値が１分毎にリアルタイムに把握できる為、糖尿病療養に非常に有効なデバイスです。

従来はインスリン治療を行っている患者さんのみが保険適応でしたが、インスリン治療以外の患者さんでも選定療養（保険外併用療養費）の制度を利用することでリブレ２の使用が可能になりました。

リブレ２のポイント

スマホでリアルタイムに血糖値がわかる

小型センサーを上腕に装着すれば、スマホに血糖値が１分毎にリアルタイムに表示されます。

血糖値の「見える化」／アラート機能

血糖値の変化が視覚的に表示されます。　低・高血糖時のアラート機能も搭載されています。

２週間血糖 連続測定／日常生活に支障なし

センサー１枚で最長14日間の連続測定が可能です。  お風呂・水泳・運動など日常生活も普段通り過ごせます。

サウナ・画像検査（レントゲン・CT）の検査時は装着は控える必要があります。

リブレ２の選定療養制度について

保険適応の方

インスリン療法をしている糖尿病の方については保険が適応されます。　

1250点（12500円）の1-3割負担（1,250円～3,750円／月）にてリブレ２が使用可能です。

リブレ２の選定療養制度がスタート^NEW

「選定療養制度」は、医療機関にて特別なサービスを受けるときに、患者が追加料金を払う制度です。

たとえば、大きな病院で診察を受けるときや特別な個室を使うときに適用されます。保険だけではカバーできない部分を補う仕組みです。

この制度がリブレ２に適応されることになりました。

 リブレ２が推奨される方

  糖尿病で細かく血糖値を確認したい方
  健診にて血糖値の指摘があった方

リブレ２選定療養制度の利点

実はリブレ２、インターネットサイトで買えます。

ここではネット購入の問題点／選定療養制度のメリットを考えてみます。

医療的なフィードバック

一番の違いは医療的なフィードバックの有無です。

仮に血糖値に問題がある場合でも自費でネット購入している場合にはその結果を元にしたフィードバックを受けられません。

ご自身のリブレ２データは医療機関と連携することが可能です。リブレ２の結果を活かしてより良い医療を受けるには、やはり医療機関にて選定療養制度を用いて購入すべきです。（ただし医療を受ける場合には別に診療が必要です）

費用面

二番目は費用についてです。
ネットのが安いと思われがちですが、クリニックで購入する場合の方が概ね安いです。

心理的な問題／安心感

三番目は心理的な問題です。
品質は同じでも、やはり医療機関で購入した方が安心感がありますね。

手軽さ

最後は手軽さです。
ネット購入では自宅に届くため簡便なのは間違いないです。

項目	選定療養	ネット購入
フィードバック	◯	✕
費用面	お得 7,000円	割高
心理的な問題	安心	少し不安
手軽さ	✕	○

まとめ

リブレ２を使用することで、自分の血糖の動きを把握し血糖コントロールの改善を図ることができるため、血糖コントロールをより効果的に行いたい方には非常に有効です。また血糖コントロールを行うことは減量にも非常に有用とされます。

当院はリブレ２ を積極的に活用して糖尿病診療を行っており、血糖値に問題があった場合の指導体制も整っています。